粗大ゴミ回収と僕の歴史

僕は大阪で粗大ゴミの回収や、不用品回収をしている。
仕事にはとことん、やりがいを感じている。お客さんが、粗大ゴミがなくなってすっきりしたと言ってくれることは、とっても嬉しい。
僕は、その気持ちがよく分かる。僕は掃除が大好きなのだ。引越しも大好きだ。
必要のないもの、遺品の整理なんかも、絶対にきっちりとしたいと、僕自身が思っている。だから、僕はこの仕事が天職なのだ。
僕は、この粗大ゴミ 大阪で会社を立ち上げる前は、オランダにいた。
粗大ゴミとオランダ、何も結びつかないじゃないかとよく言われる。しかしそんなことはない。世の中のあらゆることが、いろんな形で結びついているのだ。
オランダにいた3年間、僕はパン屋で働いていた。学生の頃は3年間ドイツにいたのだ。ドイツでは建築を学んでいた。僕の父親は建築士だ。僕は建築士になるつもりで、ドイツに勉強しに行った。そして、そこで僕は衝撃的な出会いをした。
パン職人である、僕の師匠に出会う。僕は大学の授業が終わり、机の上で勉強ばかりしているのがあほらしくなり、普段は降りない駅で降りた。そして街中をぶらぶらした。もちろん、いろんな建物を見ていたのだ。するとある建物がぱっと僕の目の中に飛び込んできた。それは、鉄筋とぼこぼこした素材のコンクリートでできた建物だ。円筒をスパッと、斜めにカットしたようなデザインだ。それが二つならんでいた。
僕はその堂々としたかっこよさに、目を奪われた。
なんと、その瞬間から僕の粗大ゴミ屋の人生が始まった。いや、正確には僕が生まれた瞬間からもう既に僕の人生は決められていたのかもしれない。なんの脈略もないような小さな出来事の数々が、歴史を作っていくのだ。
